税理士事務所の選定は、企業経営の基盤を支える重要な判断事項の一つです。
従来は「地元の信頼できる先生に相談する」という選び方が一般的でしたが、近年ではクラウド会計の普及やオンラインでの面談体制が整備されたことで、地理的な近さよりも、対応力・専門性・スピードを重視する選定基準が主流になりつつあります。
特に、タイムリーな経営判断が求められる中小企業やスタートアップにとっては、柔軟かつ即応性のある税理士パートナーの存在が不可欠です。
本記事では、税理士選びで失敗しないために確認すべき7つの重要ポイントを整理するとともに、オンライン完結・全国対応が可能な税理士事務所の導入メリットについても詳しく解説します。
自社にとって最適なパートナーを見つけるための判断軸として、ぜひ本記事をお役立てください。
税理士事務所の選定で失敗しないための3ステップ
税理士を選ぶ際、「距離の近さ」や「地元の事務所だから安心」といった理由だけで依頼先を決めてしまうケースは少なくありません。
しかし、選定基準を曖昧にしたまま依頼を進めてしまうと、「連絡が取りづらい」「対応が遅い」「期待していた対応範囲と違った」といったミスマッチが生じ、かえって業務効率が下がるリスクもあります。
そのため、税理士事務所を選定する際には、以下の3つのステップに沿って冷静に検討することが重要です。
1.自社の目的・課題を明確にする
最初に行うべきは、自社が税理士に何を求めているのかを整理することです。
たとえば、以下のようなニーズによって、適した事務所の特性や必要な支援領域は大きく異なります。
- 起業・法人設立支援を依頼したい
- 資金調達(融資・補助金等)のアドバイスがほしい
- 月次処理や決算申告の実務を正確に処理してほしい
- 節税や財務改善の提案を積極的にしてくれる税理士がよい
- クラウド会計を導入して経理を効率化したい
目的を明確にすることで、候補となる税理士事務所の選定軸がぶれずに済みます。
2.複数の候補事務所を比較・検討する
目的が整理できたら、次にすべきは「比較検討」です。
単に価格や場所だけを見るのではなく、以下のような実務視点で各事務所の強み・弱みを比較するのが効果的です。
- 得意とする業種や支援実績の有無
- 使用している会計ソフト(freee、マネーフォワードなど)
- コミュニケーション手段(メールのみか、チャットも可か)
- オンライン対応の可否と全国対応の実績
- 他士業との連携体制(社労士、司法書士など)
候補を複数に絞ったうえで情報を整理し、サービス内容の網羅性や対応体制の違いを可視化すると、比較検討がスムーズになります。
3.初回相談(無料面談)で相性と料金を確認
最終的な判断にあたっては、税理士事務所との面談や初回相談を通じて、実際の対応を確認してみるのがおすすめです。
最近では「初回相談無料」としている事務所も多く、気軽に話を聞ける機会が用意されています。
面談では、こちらの話をしっかりと聞いてくれるか、説明がわかりやすいか、やり取りがスムーズかといった点をチェックすると、信頼できるかどうかを見極めやすくなります。
また、税理士への報酬は会社の規模や依頼する業務内容によって変わるため、ホームページに金額が記載されていない場合も少なくありません。
そのため、初回相談の際には「どこまでお願いできて、費用はどれくらいかかるのか」を具体的に聞いておくと安心です。
税理士事務所選びでチェックすべき7つのポイント
税理士事務所の対応スタイルや支援内容は、事務所によって大きく異なります。
実際に依頼してから「思っていた支援が受けられない」「やり取りに時間がかかる」といった事態を避けるためにも、ここでは、あらかじめ確認しておきたいポイントを7つに整理しました。
以下、それぞれ解説します。
1. 相談のしやすさ・連絡手段の柔軟性
日々のやり取りのしやすさは、業務の進めやすさに直結します。
電話やメールだけの対応に限られていると、ちょっとした確認でも手間や時間がかかりがちです。
SlackやChatwork、LINEなどのチャットツールに対応している事務所であれば、業務の合間に気軽に相談できるうえ、履歴の管理もしやすくなります。
「相談のしやすさ」と「使える連絡手段」は、選定時にぜひ確認しておきたいポイントです。
2.レスポンスの速さ
会計・税務の相談は、タイミングを逃すと資金繰りや申告業務に大きく影響することもあります。そのため、問い合わせに対してどれくらいのスピードで対応してもらえるかは非常に重要です。
特に地域密着型の事務所では、営業時間外は対応が難しい、メールのやりとりのため時間がかかる、返信に数日かかるなどのケースもあります。
スピード感を求める企業は、「相談しやすい手段があり、レスポンスも早い」事務所を選ぶことで、実務上のストレスやリスクを減らせます。
3.業種や専門分野への対応実績
税務は業種ごとに注意点が異なるため、自社の業種に強い事務所かどうかは見ておきたいところです。
建設業や飲食業など特定の業種に特化した事務所もあれば、IT企業や医療法人など、全国展開企業向けに広く対応している事務所もあります。
自社の業態や展開エリアに対して、理解と対応経験がある事務所を選ぶことで、より実務にフィットしたサポートが期待できます。
4.クラウド会計・IT対応力
freeeやマネーフォワードなどのクラウド会計ソフトに対応する税理士事務所は増えていますが、「対応している」だけでは不十分なケースもあります。
たとえば、初期設定だけ済ませてあとは企業任せにする事務所や、業種特有の管理指標に対応できていない事務所では、経営判断に役立つデータ活用は難しくなります。
導入支援にとどまらず、実務フローの整備、チャットやZoomでの運用サポート、KPI設計や月次レポート作成まで支援できるかが重要です。
クラウド会計を導入するなら、「何ができるか」よりも「どこまで一緒にやってくれるか」を基準に選ぶのがおすすめです。
5. 契約内容と料金体系の明確さ
安心して依頼を継続するためには、契約内容と料金の内訳が明確であることが欠かせません。
たとえば、月額顧問料に含まれる業務の範囲や、どのタイミングで追加費用が発生するのかが曖昧なままだと、後になって想定外の請求が発生するリスクがあります。
「どこまでが基本対応で、どこからがオプションになるのか」について、契約前に具体的に説明してもらえる事務所を選びましょう。
料金表の有無だけでなく、業務ごとの工数や対応範囲について丁寧に共有してくれるかどうかも、信頼できるパートナーかを見極めるポイントです。
6. 定期的な報告・経営アドバイスの有無
単なる申告業務の代行ではなく、月次の財務状況報告やキャッシュフローの見える化、経営アドバイスまで含めて対応できる事務所もあります。
「会計データを経営判断に活かしたい」「課題に応じて提案がほしい」といったニーズがある場合は、単なる外注ではなく、経営のパートナーとして関わってくれる存在かどうかが判断のポイントです。
7. オンライン対応と全国支援体制
テレワーク導入企業や複数拠点のある企業にとっては、物理的な距離に関係なく相談・依頼ができる体制があるかも大切です。
Zoomでの打ち合わせやチャット対応、クラウドストレージでの資料共有など、場所にとらわれない柔軟な対応ができるかどうかを確認しましょう。
全国対応の事務所であれば、エリアに関係なく高い専門性を持つ税理士に相談でき、継続的な支援も受けやすくなります。
スピードと対応力を重視するなら、オンライン対応の税理士も有効
税理士とのやり取りは、決算期だけではありません。月次の財務報告や経費の確認、税制改正への対応など、年間を通じて細かな対応が求められる場面が多くあります。
こうした日常業務をスムーズに進めるには、「いつでも相談できる」「話がわかりやすい」といった対応のしやすさが重要です。
オンラインでの対応体制が整った税理士事務所を利用することで、次のようなメリットが得られます。
- チャットやWeb会議で気軽に相談できる
SlackやZoomなどを活用すれば、業務の合間でもすぐにやり取りできます。 - 訪問や来所の手間が省ける
移動の時間をかけずに相談できるので、忙しい経営者の負担も減らせます。 - 全国どこからでもサポートが受けられる
リモートワークや複数拠点でも、一貫した支援を受けることができます。 - クラウド会計との連携で業務効率もアップ
freeeやマネーフォワードに対応し、経理の見える化や自計化もスムーズです。 - 全国から、自社に合った実績豊富な税理士を選べる
地域に縛られず、自社の業種や課題にフィットする事務所を見つけやすくなります。
このように、オンラインで完結できる体制が整っていれば、距離にとらわれず、スピード感のあるサポートが受けられます。
「近くにあること」よりも「すぐに相談できて、しっかり支援してくれること」を重視したい方には、オンライン対応・全国対応可能な税理士事務所がおすすめです。
全国対応可能な税理士事務所のご紹介
ここまで、税理士事務所選びで確認すべきポイントや、オンライン完結型の事務所のメリットについてご紹介してきました。
特に、「対応のスピード感」や「柔軟な連絡手段」、「クラウド会計への対応力」は、現代の経営環境にフィットした税理士を選ぶうえで欠かせない要素といえます。
こうした要件をすべて満たし、全国どこからでも相談できる体制を整えているのが、プログライズ総合会計事務所です。

プログライズ総合会計事務所は、創業支援・資金調達・節税・事業承継・IPO支援まで幅広く対応し、単なる申告業務にとどまらない経営支援型のスタンスが特長の税理士事務所です。
- チャット・Zoomでの柔軟なコミュニケーション体制
Slack、LINE、Zoomなどを活用したコミュニケーション体制も充実しており、全国どこからでもストレスなく相談が可能。土日祝や夜間対応も柔軟に行っています。(24時間相談受付可能) - 万全なクラウド導入・運用支援体制
主要クラウド会計ソフトのすべてで最高ランクの認定を受けており、クラウド会計の導入支援、運用支援に豊富な実績があります。 - 経営支援の幅広さ
税務対応にとどまらず、創業支援・資金調達・節税・財務分析・事業承継・IPO支援など、経営のあらゆるフェーズに応じたコンサルティングサービスを提供しています。 単なる申告代行に留まらず、「どのように利益を残すか」「資金繰りをどう改善するか」といった課題にも、数字と戦略の両面から支援できるのが強みです。 - 多様な業種に対応
IT・建設・医療・EC・飲食など、業種ごとのニーズに応じた支援実績も豊富。業種特化のノウハウを活かした対応が可能です。また、資金調達・補助金申請・節税提案などにも幅広く対応しており、業種に応じた最適な経営支援を受けたい企業にとって、安心して任せられる体制が整っています。 - 全国対応・フルリモート完結型
Slack・Zoomなどを活用したフルリモート対応により、全国どこからでも税務・経理業務をストレスなく依頼できます。契約・資料のやり取りもすべてオンラインで完結できるため、「訪問不要」「移動時間ゼロ」で経営に集中できる環境が手に入ります。
地域を問わず、東京レベルの専門性とスピード感を享受できるのも大きな魅力です。
プログライズ総合会計事務所の会計ソフト認定
・freee認定アドバイザー(5つ星)
・Money Forwardクラウド公認メンバー(プラチナ)
・弥生PAP会員(ゴールド)

これらは、各ソフト提供企業からの信頼を示すものであり、システム理解・実務運用の両面で高い支援力を持つ事務所だけが認定されています。
プログライズ総合会計事務所の代表税理士は、税理士法人やVCでの実務経験に加えMBAを取得し、クラウド会計・資金調達支援に強みを持つ税理士です。会社設立支援や経営者視点での提案力にも定評があります。
「自社に合った税理士が地元で見つからない」「相談しやすさと専門性を両立させたい」という方には、プログライズ総合会計事務所のような全国対応型の税理士事務所が最適です。
基本情報
基本情報 | 内容 |
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法人名 | 株式会社プログライズ プログライズ総合会計事務所 プログライズ行政書士事務所 |
所在地 | 東京都中央区京橋2-11-3 服部ビル401 (都営浅草線宝町駅A7番出口より徒歩2分) |
電話番号 | 03-6712-6597 |
営業時間 | 平日9:00〜18:00 |
公式サイト | https://www.progrise.jp/ |
サービス内容 | 法人設立/資金調達支援/創業融資/クラウド会計導入/記帳代行/決算申告/税務調査対応/相続税申告/節税対策/経営コンサルティングなど |
料金・サービス内容 | 個別見積もりにより対応。詳細はサイトまたは要問合せ。▶料金ページ |
▶ 詳細はこちら:プログライズ総合会計事務所公式サイト
よくある質問(FAQ)
1.全国対応の税理士でも、丁寧な対応をしてもらえますか?
Zoomやチャットを活用することで、密な連絡が可能になります。対面と変わらない、あるいはそれ以上のスピードと精度で対応する事務所も多く存在します。
2.クラウド会計を使ったことがないのですが、大丈夫でしょうか?
導入サポートから日々の運用アドバイスまで対応可能な事務所も多く、初めてでもスムーズに運用を始められます。
3.現在の顧問税理士からの変更に不安があります…
契約解除や引き継ぎの段取りについても、全国対応の税理士事務所であれば丁寧にサポートしてくれるケースが一般的です。
まとめ|「近さ」だけにこだわらず、自社に合った税理士を選ぶことが大切です
本記事では、税理士選びで押さえておきたい7つのチェックポイントや、オンライン対応型事務所を選ぶメリット、そして全国対応可能なおすすめの税理士事務所をご紹介しました。
税理士を選ぶ際に、まず「近くの事務所」を候補に挙げるのは自然な流れです。
しかし近年では、チャットやWeb会議を活用したオンライン対応体制を整え、全国どこからでも高品質な支援を提供している事務所も増えています。
地域にこだわらず、自社に合った税理士を見つけることで、よりスムーズで効果的な連携が実現できます。
まずは自社の課題や希望に応じて、対応力の高い全国対応型の事務所も視野に入れて検討してみてはいかがでしょうか。